訪問看護師として働く際には、病院勤務とは異なる特有の手当が支給されることがあります。これらの手当は、看護師の努力や負担に応じて収入を増やす仕組みとなっています。今回は、さいたま市北区の訪問看護ステーションの例をもとに、主な手当についてご紹介します。
訪問手当は、看護師が患者さんの自宅を訪問するごとに支給される手当です。訪問件数や訪問時間に応じて手当が上乗せされるため、頑張りが直接収入に反映されます。これにより、訪問件数が多いほど手当も増え、やりがいを感じながら働くことができます。
訪問看護では、看護師が自家用車を使用して患者さんの自宅を訪問することがあります。その際、車両手当が支給され、ガソリン代や車の維持費などの負担を軽減します。また、通勤手当や安全運転手当が支給される場合もあり、看護師が安心して業務に取り組める環境が整えられています。
患者さんの状態は24時間365日いつ変化するかわかりません。そのため、夜間や休日に緊急対応が必要な場合、オンコール手当が支給されます。オンコール手当は、電話を持つだけで支給される場合や、実際に緊急訪問を行った際に追加で手当が支給される場合があります。これにより、看護師は緊急時にも安心して対応できる体制が整っています。
訪問看護ステーションによっては、訪問件数や訪問時間に応じてインセンティブが支給される場合があります。一定の基準以上の訪問を行った際に手当が追加されるため、モチベーション向上につながります。ただし、訪問件数が増えると書類業務や連絡調整などの負担も増えるため、自己管理が重要です。
訪問看護では、患者さんの看取りや死後の処置(エンゼルケア)を行うことがあります。この際、エンゼルケア手当が支給される場合があります。最期の瞬間に立ち会い、適切なケアを提供することは、看護師としての大切な役割の一つです。
訪問看護師には、訪問手当、車両手当、オンコール手当、インセンティブ、エンゼルケア手当など、さまざまな手当が支給されることがあります。これらの手当は、看護師の努力や負担に応じて収入を増やす仕組みとなっており、働きやすい環境づくりに寄与しています。ただし、手当の内容や金額は事業所によって異なるため、就職や転職を検討する際には、各事業所の手当制度を確認することが重要です。