一歩先へ、あなたの介護キャリアのために

訪問看護についてよくある質問とその答え

訪問看護は、自宅で療養したい方にとって心強いサポートですが、「どうやって利用するの?」「費用はどのくらい?」など、疑問を持つ方も多いです。ここでは、訪問看護に関するよくある質問にわかりやすくお答えします。

訪問看護とは?

訪問看護は、病気や障がいを抱える方が住み慣れた家で安心して生活できるよう、看護師が定期的に訪問し、医療的ケアや生活支援を行うサービスです。主治医の指示に基づき、健康管理、医療処置、リハビリ、日常生活のアドバイスなどを提供します。

訪問看護の対象者は?

訪問看護は、以下のような方が利用できます。

  • 退院後の自宅療養が必要な方
  • 慢性疾患があり、定期的な健康チェックが必要な方
  • リハビリが必要な方
  • 認知症や精神疾患を持ち、サポートが必要な方
  • がんや終末期のケアを希望する方

年齢制限はなく、赤ちゃんから高齢者まで利用可能です。

訪問看護はどうやって利用するの?

訪問看護を利用するには、主治医の「訪問看護指示書」が必要です。手続きの流れは以下のとおりです。

  1. 主治医に相談し、訪問看護が必要か確認
  2. ケアマネージャー(介護保険の場合)や訪問看護ステーションに相談
  3. 訪問看護指示書を医師が発行
  4. 訪問看護ステーションと契約し、サービス開始

利用前に、訪問看護ステーションへ相談するとスムーズです。

訪問看護の費用は?

訪問看護の費用は、介護保険または医療保険で負担割合が異なります。

  • 介護保険:要支援・要介護認定を受けた方が対象。1割~3割負担(自己負担額は1回約300~1,000円)。
  • 医療保険:難病や末期がん、退院直後の方などが対象。1割~3割負担で、自己負担額は訪問内容によって異なります。

生活保護を受けている方は、自己負担なしで利用できる場合もあります。

訪問看護はどのくらいの頻度で受けられる?

  • 医療保険:原則、週3回まで。ただし、特定の疾患(がんの終末期など)は回数制限なし。
  • 介護保険:ケアプランに応じて回数が決定。

利用者の状態に合わせ、必要な頻度で調整されます。

訪問看護と訪問介護の違いは?

訪問看護訪問介護
提供者看護師介護福祉士・ヘルパー
内容医療処置、健康管理、リハビリ食事・入浴・排泄介助
目的病気のケアや医療的支援生活のサポート

医療行為が必要な場合は訪問看護、日常生活の支援は訪問介護を利用するとよいでしょう。

まとめ

訪問看護は、医療的ケアや生活支援を提供し、安心して自宅療養を続けるための大切なサービスです。利用を検討する際は、まず主治医や訪問看護ステーションに相談してみてください。

参考リンク:訪問看護の基本とよくある質問