2024年11月6日
「ヤングケアラー」という言葉をご存知でしょうか。これは、家庭内で要介護者や障がい者の家族がいる場合、18歳未満の子どもが家族の世話や介護・家事を担当することを指します。
最近の調査によれば、中学生の17人に1人、高校生の24人に1人が家庭内で何らかの世話をしていると答えています。その中で、兄弟・姉妹の世話が最も多く、次に父母、そして祖父母の世話をしている子どもたちがいます。
日本の核家族化や高齢化が進む中、ヤングケアラーの数は増加傾向にあります。特に、高齢出産が増える中で、子どもが成人する前に親が高齢化し、介護が必要となるケースが増えています。
学校に通いながら家庭の世話をすることは、心身ともに大きな負担となります。友達との交流や部活動、趣味など、普通の学生生活を送ることが難しくなります。また、学業との両立も難しく、進学を諦めるケースも少なくありません。
ヤングケアラーの子どもたちは、自分がヤングケアラーであることを自覚していないことが多く、辛さや悩みを抱えています。国や地域が彼らの支援を行うことが求められています。